歯の治療を終えた後の何度目かの定期健診で、ナイトガードの使用を提案されました。ナイトガードとは、就寝時に使用する夜間マウスピースのことです。
使い始めてからちょうど半年。その間の使用感や実感した効果、私が愛用している洗浄剤などをご紹介します。
ナイトガードの使用を迷っている方や、ナイトガードに興味がある方のご参考になれば幸いです。
ナイトガード(夜間マウスピース)とは
ナイトガードは、就寝時に使用するマウスピースです。歯ぎしりによる歯の摩耗(すり減り)や、歯が折れたり、かぶせ物が壊れたりすることを防ぐ効果があるようです。また、歯ぎしりの際にかかる力を分散させられるそうです。
私は若いころに家族に歯ぎしりをしていると指摘されて以来、自分では気づかないものの気になっていました。確かに起床時に顎た疲れていたり、眉間にしわがくっきりと寄っていたりすることがあるので、今日は歯ぎしりをしたんだろうなと感じることもあります。
歯ぎしりで1本の歯に強い力がかかると、根っこから折れてしまったり歯が割れたりすることがあるようなので、その予防のためにナイトガードを利用することにしました。私は上の前歯に装着しています。
ナイトガード(夜間マウスピース)の価格
私はナイトガードを普段からお世話になっている歯科医院でつくりました。価格は3,030円でした。個人的には案外安いと感じたのですが、家族(かつてナイトガードを利用していて、現在は利用していない)に言わせると「もっと安くできそうじゃない?」とのこと。
ナイトガードは1度作ればそれで終わりではなく、歯ぎしりが強すぎると割れることもあるようです。早い方だと1ヶ月程度で割れてしまうので、短期間で作り直すことになるそう。ちなみに、真っ二つに割れたとしても、2個はめる手間がかかるだけでそのまま使おうと思えば使えるそうです。
割れ方にもよるのでしょうが、例えば「あと2週間で歯科検診があるから、その時に割れたって言えばいいか」と言う場合は、そのまま使い続けていいんだなと思いました。さすがに2つに割れたものを今後もずっと使うというのは何となく良くなさそうですね(汗)。
また、ナイトガードは自分の歯型にあわせて作るため、歯の治療などによって歯形が変わるたびに作り直すことになります。前述の家族は、ナイトガードを作った後に歯の治療をし、形が変わったのをきっかけにナイトガードを辞めたそうです。歯科(私が行っているところとは違うところ)でも特にナイトガードの作り直しは言われなかったそうです。え?マジか?(笑)
ナイトガード(夜間マウスピース)の洗い方
ナイトガードを作ったときに洗い方を教えてもらったのですが、流水と歯ブラシで洗います。ただし歯磨き粉は使用禁止です。研磨剤が入っているからかな?私は普段歯を磨くものとは別に、ナイトガード用にもう1本別の歯ブラシを用意しています。
ネット情報ですが、シリコンゴム製のマウスピースは傷がつきやすいので、歯ブラシは使えないそうです。自分が使うナイトガードの洗い方は、作ったときに歯科衛生士さんにきちんと確認しておくと安心ですね。
また、熱湯は禁止だそうです。私が聞いた話では50℃以上になると変形してしまうのだとか。以前患者さんがポケットにいれたまま服を乾燥機にかけてしまったそうで、形がかなり変形したそうです。
流水洗浄だけでは心もとないと感じたり、においが気になったりする場合は、入れ歯用洗浄剤などを使うと良いそうです。大抵の場合歯科で取り扱いがあると思いますが、ドラッグストアやネットでも購入できます。
私はマウスピースの使用をやめた家族の残りをもらい、その後も同じ商品をリピートしています。
私が使用しているのはライオンケミカルの「スッキリデント 矯正用リテーナー・マウスピース洗浄剤」です。これをくれた家族は何かを買う時に色々リサーチするタイプなのですが、リサーチした結果総合的にこれが良かったとのことで私もそのまま利用しています。
ちなみに使用は2日に1度の頻度にしており、1日目は歯ブラシを使って流水洗浄、翌日は歯ブラシを使って流水洗浄した後洗浄剤を使っています。この使用法でにおいなどが気になったことはありません。
洗浄剤は150ml容量のタッパー(本来は食品用として使っていたものを再利用)に水とお湯を入れてぬるま湯をつくり、その中に錠剤(個包装です)を1粒入れてからナイトガードを浸けるだけと簡単です。
15分程度でも効果はあるようですが、私は朝入れて就寝前まで浸けっぱなしにしており、寝る前に流水でよくすすいでから装着しています。よくすすげば薬臭さも特に感じることはなく、パッケージもかわいいし気に入っています(笑)。
ちなみに箱の裏面を四角く切り取って、蓋のない箱のような形状で使用しています。洗面台の引き出しに入れた場合でも、いちいち箱の開閉をしなくていいので楽ちんです。切り取った箱の裏面は、使い方などが書かれているので箱内側の底に敷いて保存しています。
ナイトガードを利用して感じたメリットとデメリット
ナイトガードを利用し始めてちょうど半年。その間に私が感じたメリットとデメリットを紹介します。
ナイトガードのメリットの実感は少ない!
正直に言うと、ナイトガードを使ったことによるメリットはあまり実感できていません。ただ、ナイトガードが傷ついているので、本来なら歯がすり減っていたところナイトガードのすり減りですんでいるんだろうなと言う感じです。
また、歯ぎしりが強いと自分で思い込んでいたので1ヶ月くらいで割れるかな?と思っていたのですが、半年たった今も全然使えています(笑)。歯ぎしりによるマウスピースの傷も、ところどころついている程度です。
ただ、ナイトガードを付けることで歯ぎしりの力が分散されているからこの程度の傷で済んでいるのかもしれないと思うと、使える限りは使った方がいいのだろうなと思っています。また、そういえばたまに感じていた起床時の顎の痛みはなくなっています。
やっぱり効果があるのかもしれません(←あたりまえ)。
ナイトガードのデメリットは違和感がすごい!
ナイトガードのデメリットは山ほど言えそうです(笑)。というのも、前のめりで使い始めた割には使用感が悪すぎて、最初の1ヶ月間ほどは2~3日に1回程度しか使えなかったからです。
最初はナイトガードがきつすぎてきつすぎて、朝まではめて寝ると外した後、まるで歯を矯正したかのような痛み(歯に長時間力がかかっていたかのようなジーンとする痛み)があり、どう考えても歯に悪いだろう?という使用感でした。
私はもともと眠りが浅い方なので、歯が痛んで熟睡できず起きた瞬間から疲れている状態でした。そのため連続で使うことができず、ナイトガードの日と睡眠を優先する日に分けていました。
また、家族が言っていたのですが、マウスガードを着用すると喉が渇くそうです。私の場合、喉が渇くことはないのですが、口の中がカラカラに乾いていて起床時のお口のネバつきがかなり気になります。多分、ナイトガードをすることによって口を開けてしまっているんだろうなと思います。
さらに、これは気になる日とならない日があるのですが、マウスガードの切り口が頬の内側に当たって痛く感じることがあります。また、舌を正しい位置(上あごの裏)に付けた状態でも、マウスピースの切り口に舌が当たって不快感を覚えることも。
不快感だけならいいのですが、毎晩こんな硬いものが舌や頬に長時間当たり続けていて健康への影響はないのか?と不安になったりもします。
ナイトガード(夜間マウスピース)に慣れるまでの期間
ナイトガードを使うと歯が矯正されたような違和感、痛みを覚えるため熟睡できず、1~2日おきに使っていたのですが、使い始めて3ヶ月ほど経った頃からだんだん違和感が少なくなってきて、毎日使用できるようになりました。
そのころから歯の痛みがなくなったので、もしかしてナイトガードがのびたのかな?と思ったのですが、歯科衛生士さんに「ナイトガードはのびますか?」と聴いたところ「のびないと思います」との返答でした。
ということは、もしかしたら私の歯がナイトガードに合うように矯正されたのかもしれません(え?)。もともと歯並びって朝起きたら微妙に変わっていると感じることがありました。というのも、朝歯間ブラシを使っているのですが、日によってすんなり入る場所と入りにくい場所が違うのです。ということは、就寝時に歯ぎしりして歯の隙間(すなわち歯並び)が変わっているということなのかなと。
3ヶ月目以降はある程度慣れたことと、使い始めて4か月後の歯科検診で「最初きつすぎて使いにくかった」と言ったことで少し削ってもらえた(薄くしてくれた)こともあり、今では毎晩使用できています。
「薄くしますか?」と聴かれたときは慣れて毎日使えていたことと、また取りに来るのめんどくさいと思ったのでちょっと躊躇したのですが、なんのことはない。歯を削る機械(かな?)でその場でサクッと削ってくれました。当然、当日持って帰れました。
ナイトガードいつか卒業できるかな?
歯ぎしりは、歯並びの悪さだけではなくストレスが大きな要因となっているようです。私は常に両頬の内側に横筋が入っているのですが、ネット情報によるとこれも歯ぎしりや食いしばりが原因だそう。
今の生活から考えると社会的ストレスのない生活と言って良いのですが、物理的ストレス(温度、音、ディスプレーなどの光)や、生物的ストレス(花粉などのアレルギー反応)などに弱いのかなと思っています。
これらのストレッサーに対して大きなダメージを受けないように対処できれば、もしかしたら歯ぎしりも解消されるかもしれない。心穏やかな安眠のためにも(笑)、できればナイトガードを卒業したいです。
あらゆるストレス耐性を高めるためにも、生活習慣を改善するなど努力します!
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