「Time is money」~時は金なり~、という言葉があります。これは、アメリカの政治家であるベンジャミン・フランクリンの有名な言葉。
時間もお金と同様に、大切に使用しなければならないということを表す言葉(のよう)です。個人的には、「お金か時間かどちらか?」という時に、つい口を突いて出てしまう言葉でもあります。
先日まさしく「時は金なり」か「時給5,000円」かを迷うシーンがあったので、そのことについてお話しましょう。
時間かお金かどっちが大事?
お金と時間、どっちが大事?お金は限りがないけれど、時間は有限。そういった意味では、時間の方が大切なのかもしれませんね。
お金を優先していた私
「推し事」と称して、好きな芸能人の舞台・ライブ・イベントなどを観に遠方まで行くことを「遠征」と呼んでいます。普段の遠征は宿泊込みで行くことが多いので、私は新幹線とホテルがセットになったお得なプランを利用しています。
そのプランは、シーズンによっては新幹線の往復料金よりも安い値段で新幹線+1泊できてしまうというリーズナブルなプラン。絶賛節約中の私にとっては、とても魅力的です。まぁ、節約中じゃなくても、私の性格上このプランを利用すると思いますが……。
ただし1つ難点が。
それは、基本料金での利用となると、選べる新幹線が限られてしまうということです。人気の時間帯やひかり号の利用だと追加料金が発生するのです。その額なんと5,000円強!同じ場所に行くのに5,000円以上の違いは、私にとって大きな違いです。
そのため、私はムダに早いこだま号を利用していました。早いといっても、「早朝」ではないので時間帯は良いとして、気になるのが乗車時間の長さです。
普段、東海道新幹線を利用している方はご存知だと思いますが、こだま号はとにかく通過待ちが多い。その結果、新幹線という同じ乗り物に乗っていても、ひかり号とは1時間ほど乗車時間に差がついてしまいます。
また、最近気になることが出てきました。以前は余程ギリギリに申し込まない限り、2人掛け席の窓際席で、隣に誰も乗ってこないことも多かったのです。2人掛けを実質1人でゆったり利用できることや、午前中はやたらお手洗いに行きたくなる私にとって、隣に人がいないのはありがたいことでした。
それが最近、インバウンドや団体旅行での利用が増えたようで、立て続けに3人掛け席の真ん中になったり、3人掛け席の窓際になったりするようになりました。大きな荷物を足元に詰め込んでぐっすり眠りについた外国人観光客2人組の奥(窓際)の席になったときは、午前中の新幹線乗車では生まれて初めて、お手洗いに行かずに数時間を耐えました(笑)。
また、比較的早めに申し込んだにも関わらず、予約がいっぱいで乗りたい新幹線の座席が取れないこともありました。う~む。観光客が増えている……。
そんなこともあり、楽しいはずの「推し事」の往路を苦痛に感じ始めたのです。ちなみに復路はお手洗いに行きたくなることもないし、お弁当を食べたり、スマホを見たり音楽を聴いたり、推しの良かったところなどを思い返したり(笑)しているとあっという間なので、苦痛には感じません。
ひさしぶりのひかり号が快適過ぎた
遠征=こだま号=苦痛。そんな方程式が出来上がりつつある私ですが、8月初旬に「推し事」の遠征で新幹線を利用しました。急に決めた遠征だったので、その時は宿泊なしの日帰りでした。
日帰りということでいつものお得なプランは利用できず、また急きょ決めたのでチケショでチケットを調達しての遠征となりました。久しぶりに、追加料金なし(?)で好きな新幹線に乗ることができます!
ということで……私は今やあこがれの(?)ひかり号をチョイス。時間帯も追加料金を気にすることなく、到着したい時間に合わせて選ぶことができました(あたりまえ)。更に、予定がスムーズに行った際には、帰りの新幹線の乗車時間の変更も可能。Oh!パラダイス!←
久しぶりに乗ったひかり号は車内販売もあり(こだま号は廃止になった)、何より乗車時間の短さがとっても、とっても、とっても快適でした。なんだか贅沢をしている気分でしたし、ちょっとだけ……ほんのちょっとだけリッチな人になったような気分を味わえました(安い女)。
あぁ、この快適さは今回だけのものなの?いやいや、手放したくない!!
メリットとデメリットを比較してみよう!
まだ次の遠征は決まっていませんが、私が「推し様」を推し続けるうちは遠征はなくなりません。ということで、今後のためにメリットとデメリットを比較してみることにしました。
お金優先・時間優先それぞれのメリット
■お金優先のメリット
・とにかく低価格、交通費以下の価格で新幹線往復+1泊できる
■時間優先のメリット
・乗車時間が短いので快適な旅ができる
・リッチな気分になれる
・パック利用ではない場合は座席指定後の変更も可能
お金優先・時間優先のデメリット
■お金優先のデメリット
・とにかく乗車時間が長いので疲れる
・混雑している
・席があまり良くないのでトイレに行きにくい
・満席で予約が取れないことがある
・利用時に「また苦痛な時間が……」と辛い気持ちになる
■時間優先のデメリット
・支払額が高い、1万円以上の差になる
ざっと比較すると、このような感じになりました。
メリットデメリットをまとめると?
メリットとデメリットを書きだすまでは、安いか高いか、早いか遅いかの一騎打ち(?)だと思っていました。でも実際に感情の部分まで考慮すると、お金優先は「時間がかかって快適ではないけれど安い」となり、時間優先は「早くて快適だけど高い、でもその分リッチな気持ちになれる」となりました。
私が意外と重要視したいのが「リッチな気持ちになれる」というポイント。なぜなら、節約中でも貧乏マインドを持つのではなく、使うところには使うというメリハリ節約を心がけているからです。快適でリッチな気持ちになれるということは、充分支払う価値のあるお金なのではないかと感じました。
2人掛け席を1人で利用できた以前ならいざ知らず、そろそろ遠征の往路が苦痛になりつつある今、このままお金優先を選び続けると「貧乏マインド」が根付いてしまうのではないかと。。。
誤解がないように言いますが、快適に利用できた以前なら、時間がかかろうがお金重視で選んでも貧乏マインドは根付かなかったと思います。なので、安い方=貧乏マインドという考え方で決してはありません。
話を戻すと、「推し事」に関する新幹線を利用した遠征は、今後お金より時間を優先したほうが私にとっては良さそうです。
お金と時間……折衷案もあった!
と、きれいにまとめたかったのですが、片道5,000円強の差ってやっぱり大きいですよね(さすが私!)。
1時間我慢すれば5,000円強。要するに、「時給5,000円の仕事」と言う考え方もできそうです。しかも、スマホを触ったり音楽聞いたり、物を食べたりできて座っているだけの、超楽チンな仕事!(時々トイレを我慢する羽目になるけれど)。
う~ん。自分借金も抱え、仕事量が低下している今、時間優先はあまりにも贅沢すぎるのでは?(遠征を辞めるという選択肢はありません!キッパリ)と思案したところ……ありました、折衷案!
ちょっと高くてちょっと快適
私が利用している新幹線+宿泊がセットになったパックには、こだま→ひかりへのランクアップや、人気の時間帯を利用するためのランクアップだけではなく、普通指定席→グリーン車へのランクアップもあるのです。こだま号の場合、その差額は1,000円。
もともと通常の交通費より安い価格で1泊できることもあり、1,000円くらいならプラスしても平気(なような気がするの)です。しかも私が苦痛に感じているのは往路なので、復路はこれまでどおりこだま号の普通指定席を利用すれば、実質1,000円のみのプラスで苦痛の半分は解消されます。
そう。グリーン車でも乗車時間は変わらないんですよねー(当たり前)。以前、普通指定席が満席で取れなかったときに1度だけこだま号のグリーン車を利用したのですが、その時は同じ車両内に3~4人しかおらず、3人掛けの窓際席、しかも残りの2席は当然誰も来ずでと~~~~っても快適でした(乗車時間の長さ以外は)。
これならいつでもトイレに行き放題です。満席による圧迫感もありません。加えて静か。パソコンをカタカタやっている方もいますが、その時は全然気になりませんでした。次回からは、このプランを利用しようと思います!(まれに隣に人が来ることもあるようですが)
今後はプラス1,000円の快適な旅を!
8月初旬の遠征から帰ってきて、「ひかり号はやっぱり快適だった」とうっとり(?)していたのですが、お得なパックにプラス1,000円で、時間はかかるけど快適な旅をするという方法をみつけてにんまりしています。
あぁ~早く試してみたいなぁ~。と言いましたが、多分年内の「推し事」は終了しているので、当分遠征の予定はありません。もしかすると来年のイベントも近場で有るかもしれないので、新幹線を利用するような遠征は本当に当分ないのかも?!
ま、それならそれでいいですよね。次回、新幹線を利用する遠征があれば、ぜひ今回導き出した(?)プランを試してみたいと思います。
あなたは時間とお金、どちらを重要視しますか?
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